鉄道開業時の遺構は貴重な
文化遺産 保存公開を

東京 港区の工事現場で見つかった、明治時代に日本で初めて鉄道が開業した際の遺構について、萩生田文部科学大臣は貴重な文化遺産だとして、工事を進めるJR東日本などに対し、現地で保存して公開するよう検討を求めていることを明らかにしました。

東京 港区の高輪ゲートウェイ駅周辺の工事現場で見つかった遺構は、明治5年に新橋と横浜の間で日本で初めて鉄道が開業した際、東京湾の海上にレールを敷くため盛り土をして側面に石を積んだもので「高輪築堤」と呼ばれています。

これについて萩生田文部科学大臣は、閣議のあとの記者会見で「当時の錦絵にある橋梁が良好な状態で残っている状況を見て、日本の近代化を体験できるかけがえのないすばらしい文化遺産だと感じた」と高く評価しました。

そのうえで、JR東日本などが遺構の保存や移築の方法を検討していることを踏まえ「ぜひ開発と保存を両立させながら、貴重な文化遺産を現地で保存・公開できるよう検討いただきたいと申し上げた」と述べました。

遺構のある場所は、2024年度末までに商業ビルなどを建てる予定になっています。