「ワクチン行き渡るまで感染
予防徹底を」日本医師会会長

新型コロナウイルスのワクチンの接種が始まったことについて、日本医師会の中川会長はメリットがリスクを上回るのは明らかだと歓迎する一方、ワクチンが行き渡るまでは引き続き感染予防のための対策を徹底するよう呼びかけました。

医療従事者を対象としたワクチンの先行接種が始まったことについて、日本医師会の中川会長は記者会見で「メリットがリスクやデメリットを上回るのは明らかだ。予想以上に有効性が高く全国民の希望になるのではないか」と述べました。

そのうえで「接種が始まることで新型コロナとの闘いは『守り』から『攻め』に転じるが、広く全国民に行き渡るまではこれまで以上に『守り』を固めてマスクの着用や手洗いなど徹底的な感染予防対策をお願いしたい」と呼びかけました。

一方、中川会長は10都府県に出ている緊急事態宣言について「解除の前倒しの議論をするのではなく全国規模でのワクチン接種の前に新規感染者を限りなく少なくし、徹底的に抑え込んだ状態で接種を推進し一気に収束までの道筋をつけることが重要だ」と指摘しました。