水虫治療薬に睡眠導入剤混入
「調査踏まえ厳正に対処」

福井県の医薬品メーカーが製造した水虫などの治療薬に睡眠導入剤の成分が混入していた問題で、加藤官房長官は、厚生労働省と福井県が行っている調査の結果を踏まえて、厳正に対処する考えを示しました。

この問題について、加藤官房長官は、午前の記者会見で「これまで134件の健康被害が報告されていると聞いている。また、この医薬品を入手したと考えられる患者への連絡は、今月9日までに終了していると承知している」と述べました。

また、「医薬品を服用した患者のうち1人が今月10日に亡くなったとの情報も公表されている。死亡との因果関係は不明とのことだが、厚生労働省から製造販売業者に、詳細な情報を収集して報告するよう指示した」と明らかにしました。

そのうえで「医薬品の製造工程が、法律違反に当たるかという点も含めて、事実関係や原因などについて、厚生労働省が福井県とともに調査を行っている」と述べ、調査の結果を踏まえて、厳正に対処する考えを示しました。