「推薦リスト見ていない」
は違法の疑い 野党

日本学術会議の会員候補6人が任命されなかったことをめぐり、菅総理大臣が「会議」側が推薦したリストは見ていなかったと明らかにしたことについて、野党側の会合では、法律違反の疑いがあるとして、詳しい説明を求める声が相次ぎました。

日本学術会議の会員候補6人が任命されなかったことをめぐり、菅総理大臣は、先週、決裁をした先月28日の直前に任命する99人のリストを見た一方、「会議」側が推薦した105人のリストは見ていなかったことを明らかにしました。

これについて、東京都内で開かれた野党側の会合では、「会員について、『会議の推薦に基づいて総理大臣が任命する』と定めた『日本学術会議法』に違反するのではないか」という指摘とともに、政府に対し、詳しい事実関係の説明を求める声が相次ぎました。

これに対し、内閣府の担当者は、「菅総理大臣には、105人のうち、99人を任命する考え方については、決裁までに説明がなされた」と回答しました。

さらに、野党側が、「考え方を説明した際に、菅総理大臣は、任命されたなかった6人の名前を把握したということなのか」と追及したのに対し、政府の担当者は、「細かいプロセスなので答えは控える」と述べました。