ウイグル族などの人権尊重
懸念持って注視 官房長官

中国の新疆ウイグル自治区の統治政策をめぐり、習近平国家主席が、思想や宗教の統制を徹底する方針を示したことについて、加藤官房長官は、ウイグル族などの人権が尊重されているかどうか、懸念を持って注視していく考えを示しました。

中国で大勢のウイグル族が不当に拘束されているとして、国際社会の批判が強まる中、習近平国家主席は、新疆ウイグル自治区の統治政策に関する重要会議で、思想や宗教の統制を徹底していく方針を示しました。

加藤官房長官は、28日午前の記者会見で「国際社会での普遍的価値である自由や人権、法の支配について中国も含めて尊重されることが重要だと考えている」と述べました。

そして、ウイグル族などの人権が尊重されているかどうか、懸念を持って注視していく考えを示しました。

また、中国の王毅外相が来月にも日本を訪問し、茂木外務大臣と会談する見通しとなっていることに関連し、「こうした機会を通じて、わが国の立場をあらゆるレベルで中国側に伝えていきたい」と述べました。