“臨時国会 召集は来月下旬
以降に”自民が立民に見通し

菅総理大臣の所信表明演説などを行う臨時国会について、自民党は、立憲民主党に対し、政府が提出法案などを検討している段階だとして、召集は来月下旬以降になるという見通しを伝えました。

今後の国会審議をめぐり、自民党の森山国会対策委員長と立憲民主党の安住国会対策委員長は24日午前、国会内で会談しました。

この中で安住氏は、菅総理大臣の所信表明演説などを行う臨時国会について、召集時期や提出予定の法案などの検討状況をただしました。

これに対し、森山氏は、提出法案は政府内で検討している段階だとして、臨時国会の召集は来月下旬以降になるという見通しを伝えました。

一方、両氏は、臨時国会の召集までの間、新型コロナウイルス対策などを議論するため、来月7日に衆議院で、8日に参議院で、それぞれ内閣委員会の閉会中審査を開催することで合意しました。

また、ことし3月に設置された新型コロナウイルスに関する政府と与野党の連絡協議会を今後も継続し、今月30日に会合を開くことを確認しました。

自民 森山国対委員長「提出法案を整理し再協議を」

自民党の森山国会対策委員長は、記者団に対し「臨時国会については、政府が提出する予定の法案がまだはっきりしていない。安住国会対策委員長からは、しかるべき時期に教えてもらいたいと要請があったので、政府内で整理してもらい、改めて話し合いたい」と述べました。

立民 安住国対委員長「解散総選挙は批判受ける」

立憲民主党の安住国会対策委員長は、記者団に対し「臨時国会については、来週以降、提出法案が固まった時点で、召集時期などの具体的な提案を受けたい。さまざまな懸案があるので、われわれとしても、しっかりかみ合う議論をしながら、協力するところは協力していきたい」と述べました。

また、安住氏は、衆議院の解散・総選挙について、「内閣がスタートして、議論もしっかりせず、法案処理もしない場合は、仕事をする内閣ということにはならない。国民は、夏祭りも運動会なども中止し、修学旅行も延期しているなか、支持率が高いから、とにかく選挙だけはいいということでやれば、その瞬間に大変な批判を受けるのではないか」と述べました。