デジタル庁新設へ政府検討会
平井大臣が準備加速を強調

「デジタル庁」の新設に向けた、政府の検討会が開かれ、平井デジタル改革担当大臣は「菅総理大臣からは、相当なスピードを要求されている」と述べ、準備を加速させる考えを強調しました。

東京都内で開かれた検討会には、平井デジタル改革担当大臣やIT戦略を担う内閣官房の職員およそ20人が出席しました。

この中で平井大臣は「デジタル庁」について、「菅総理大臣からは、相当なスピードを要求されている。素早く立ち上げて、『小さく産んで大きく育てる』というスタイルにしたい」と述べ、新設に向けた準備を加速させる考えを強調しました。

そのうえで「『デジタル庁』への関心が高まる背景には、デジタル化が相当遅れていると感じる人が多いことにある。夢のある、次の時代を象徴するような『デジタル庁』を作りたい」と述べました。

このあと平井大臣は職員と意見を交わし、諸外国の先進的なデジタルに関する省庁の取り組みを参考にするほか、国民からさまざまなアイデアを募る考えを示しました。

政府は、菅総理大臣とすべての閣僚が参加する新たな閣僚会議も発足させ、来週23日に初会合を開くなど、省庁の枠を超えたデジタル化に取り組む方針です。

平井デジタル相「来年にはスタートさせたい」

このあと平井大臣は記者団に対し、「デジタル庁」について、「菅総理大臣からスピード感を持って取り組むよう指示を受けており、来年にはスタートさせたい。『小さく産んで大きく育てる』という言い方をしているが、組織は完璧な姿ではなくても、段階を追って充実させることができる」と述べ、来年には立ち上げたいという考えを示しました。

そのうえで平井大臣は、月内にも「デジタル庁」の新設に向けた準備室を設置する方針を明らかにしました。