官房長官「新型コロナの
危機乗り越えることが重要」

第2次安倍政権が推進してきた「アベノミクス」について、菅官房長官は、バブル崩壊後の経済を最良の状態にすることができ、大きな成果だとする一方、新型コロナウイルスの感染拡大の影響による危機を乗り越えることが重要だと強調しました。

この中で、菅官房長官は第2次安倍政権発足後の経済状況の推移について「政権発足前は、1ドルが70円台、株価は8000円台で、企業が経済活動を行うには非常に厳しい状況だった。現在は1ドル105円前後で、この新型コロナウイルスの状況でも、株価は2万3000円前後だ」と指摘しました。

そのうえで、第2次安倍政権が推進してきた「アベノミクス」について、「政権発足以来、日本の経済規模は約60兆円拡大して、史上最高となっている。安倍政権において、バブル崩壊後の経済を最良の状態に持ってくることができた。これは大きな成果だ」と強調しました。

一方で、菅官房長官は「新型コロナウイルスが発生し、経済は戦後最大の落ち込みを経験している。まずは、この危機を何とか乗り越えることが重要だ」と述べました。

さらに、記者団が「次の政権も、大規模な金融緩和や積極的な財政政策を維持すべきと考えるか」と質問したのに対し、「まずは新型コロナウイルスに対処しつつ、経済活動を回復させていくことが最重要課題だ。そのために必要な施策を講じていくということだ」と述べました。