ーチン大統領
安倍首相と電話会談

ロシアのプーチン大統領は31日、安倍総理大臣と行った電話会談で、2国間の協力関係を発展させるうえで多大な貢献をしたとして安倍総理大臣に謝意を表明し、両国関係を強化する努力を続けることの重要性を強調しました。

ロシア大統領府の発表によりますと、電話会談はロシア側の提案で行われ、プーチン大統領は安倍総理大臣が2国間の協力関係を発展させるうえで個人的に多大な貢献をしたと謝意を表明したということです。

そのうえで、両首脳は「両国の国民の利益にかない、アジア太平洋地域の安全保障と安定のためにも、両国の良好な関係を強化する努力を続けることの重要性を強調した」としています。

プーチン大統領は、安倍総理大臣と30回近くにわたって首脳会談を重ね、日本側から提案された8項目の協力プランに基づいて経済や医療、文化などの面で両国関係が進展していることを評価していて、今回、謝意を伝えたとみられます。

一方、平和条約交渉をめぐっては、条約の締結後に歯舞群島と色丹島を引き渡すとした日ソ共同宣言を基礎に交渉を進めていますが、ロシア側は強硬な姿勢を崩しておらず、今回のロシア側の発表には平和条約交渉に関する内容は盛り込まれませんでした。