のごみ」処分場
全国での説明会を再開

原子力発電所から出る「核のごみ」を地下に埋める地層処分の実施に向けて、国などが全国で開いている説明会は新型コロナウイルスの影響で中断していましたが、今週から再開されました。

国は原発で使い終わった核燃料から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」を地下深くに埋める地層処分を行う計画ですが、処分場が決まらない状況が続いています。

このため、経済産業省と国の認可法人、NUMO=原子力発電環境整備機構は3年前から全国で説明会を開催していて、新型コロナウイルスの影響で半年間中断していましたが、今週から再開されました。

27日は東京・墨田区で開催され、担当者が参加した住民らに廃棄物が発生する仕組みや処分方法について説明しました。

処分場を巡っては今月、北海道寿都町が選定に向けた最初の調査への応募を検討していることを表明し、町内で議論が続いています。

参加した都内の50代の男性は「これまでひと事のように感じていたが、家族とも話してみたいです」と話していました。

NUMOの幹部は「全国の皆さんに関心を持ってもらうことが大事であり、今後、月2回程度のペースで開催していきたい」と話していました。