NTTとNECの提携
「産業競争力強化に重要」

NTTとNECが資本業務提携し、高速・大容量の通信規格、5Gの通信機器などを共同開発することについて、高市総務大臣は26日の閣議のあとの記者会見で「日本の産業競争力の強化にとっても重要だ」として歓迎しました。

この中で高市総務大臣は、NTTとNECの提携について「日本発の最先端技術によって、高い信頼性を持った製品が開発され、グローバルに展開されるのは、日本の産業競争力の強化だけではなく、次世代の通信インフラにおけるセキュリティー確保の観点から見ても極めて重要で、今後の両社の取り組みの進展に大いに期待したい」と歓迎しました。

NTTとNECは、5Gの基地局などの共同開発を進める方針ですが、この分野では中国の通信機器大手ファーウェイなどが強みを持ち、日本の企業は遅れを取ってきました。

これについて、高市大臣は「5Gでは、日本よりも優れた展開をしている国や企業があるが、次世代の『ビヨンド5G』では海外の戦略的パートナーと連携して国際標準化を進め、特定の事業者に依存しない規格にすることが重要だ」と述べ、2030年ごろの導入が見込まれる5Gの次の世代の通信規格づくりでは、日本が主導して国際標準化を進めることに意欲を示しました。