内解散は頭の片隅にも
ない」自民 二階氏

衆議院の解散・総選挙について、自民党の二階幹事長は「年内の解散は頭の片隅にもない」と述べる一方、準備に万全を期す考えを強調しました。

衆議院の解散・総選挙について、自民党の森山国会対策委員長が年内に行われる可能性に言及する一方、菅官房長官は記者団から解散をめぐる雰囲気の変化を問われ「私は全く感じていない」と述べるなど、発言が相次いでいます。

自民党の二階幹事長は23日、記者会見で「年内に解散というようなことは頭の片隅にもない」と述べました。

一方で「常に、いつ解散があってもいいという感覚で臨んでいかなくてはならない。解散は総理大臣が一存でできる仕事であり、決意が示されれば、あすでも党は準備ができている状況だ」と述べ、準備に万全を期す考えを強調しました。

また、公明党の山口代表は記者会見で「今、優先されるべきことは、新型コロナウイルスの第2波を招かないような準備だ。日本の経済を回復させていくことも大きな課題の1つで、政府・与党で力を集中していくことが大切だ」と述べ、早期の解散に慎重な姿勢を示しました。

自民 世耕氏「いつあってもという気持ちで」

自民党の世耕参議院幹事長は記者会見で「解散は、総理大臣が適切なタイミングで判断することだ。ただ、衆議院議員の任期満了は1年数か月後に迫っており、いつあってもおかしくないという気持ちで臨むことが、何よりも重要ではないか」と述べました。

自民 森山氏「常在戦場の心構えを」

自民党の森山国会対策委員長は記者団に対し「衆議院議員の任期はあと1年余りしか残っておらず、安倍総理大臣は、国民に信を問わなければならないことがあれば、ちゅうちょなく信を問うと言っている。われわれは常在戦場と教えられてきており、いつ選挙があるかは誰にも分からないが、心構えはしておかなければならない」と述べました。

一方で、記者団から「現時点で解散の雰囲気を感じているか」と質問されたのに対し、「別に感じていることはない」と述べました。

立民 福山氏「解散に備え野党勢力結集目指す」

衆議院の解散・総選挙について、立憲民主党の福山幹事長は記者会見で、いつあってもおかしくないとして、党として準備を急ぐとともに、野党勢力の結集を目指す考えを示しました。

この中で、立憲民主党の福山幹事長は「衆議院議員の任期があと1年余りで満了することを考えれば、いつ解散・総選挙があってもおかしくない。来年の夏に東京都議会議員選挙が行われることを考えると、解散の時期は限られる」と述べ、党として準備を急ぐ考えを強調しました。

そのうえで「野党側がどう戦うかも考えなければいけない。できれば大きなかたまりとなって野党が結集することが望ましいと思うので、いろいろな事情はあるが努力したい」と述べ、野党勢力の結集を目指す考えを示しました。