ージス配備停止
米高官“計画撤回ではない”

日本政府が新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画を停止したことについてアメリカ国防総省の高官は、計画は撤回されたわけではないとの認識を示したうえで、今後の対応を決めるため日本側と技術的な協議を行っていることを明らかにしました。

「イージス・アショア」について防衛省は、山口県と秋田県にある自衛隊の演習場への配備を計画していましたが、15日、迎撃ミサイルを発射する際に使う推進補助装置を安全に落下させるためにはミサイルの改修が必要なことがわかったとして、計画の停止を明らかにしました。

これについて国防総省でアジア太平洋地域の政策を統括するヘルビー次官補代行は18日、一部メディアとの電話会見のなかで「日本政府は、より費用対効果の高い代替案を決めるために、計画を技術的に見直していると理解している」と述べ、計画は停止されたものの、撤回されたわけではないという認識を示しました。

そのうえで「今後の最善の道を決めるため日本側と技術的な協議を行っている。イージス・アショアは日米同盟と日本国民に確実に利益をもたらすことを強調したい」と述べました。

アメリカ政府はイージス・アショアの配備は日米の防衛協力の強化と、アメリカ軍の負担軽減にもつながるとして強い期待を示してきただけに配備計画を進めたい考えとみられます。