10兆円の予備費 “執行
前に国会で使途の説明を”

新型コロナウイルス対策の第2次補正予算案をめぐって、政府と与野党の連絡協議会で、野党側は、10兆円の予備費について額が大きすぎるとして、一部を緊急性の高い事業に回すことなどを求めました。これに対し、与党側は、不測の事態に対応するためのもので、他の用途に使うことはないとして理解を求めました。

連絡協議会には、政府から西村官房副長官が、与野党から政策責任者らが出席し、来週8日に国会に提出される今年度の第2次補正予算案をめぐって意見を交わしました。

この中で、野党側は、あらかじめ使いみちを決めていない10兆円の予備費について額が大きすぎるとして、一部を緊急性の高い事業に回すことや、執行前に国会で使途を説明することなどを求めました。

これに対し、与党側は「今後どういう事態になるか分からないので、予備費を計上している。当然、新型コロナウイルス対策のためであり、公共事業に使うようなことはない」などと説明して理解を求め、引き続き協議することになりました。