原検査をPCR検査の
前段階で活用 首相

安倍総理大臣は、緊急事態宣言の延長を決めた際の記者会見のあと、報道各社が追加で行った質問に文書で回答し、インフルエンザ検査と同様に迅速な判定が可能な「抗原検査」がまもなく実用化されるとして、PCR検査の前段階として活用する考えを示しました。

安倍総理大臣は今月4日、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく「緊急事態宣言」の延長を決定した際に記者会見を行いましたが、予定した時間内に記者団の質問が終わらなかったため、その後、報道各社が示した追加の質問に文書で回答しました。

この中で安倍総理大臣は、実施の遅れが指摘されているPCR検査について、「特に東京都などの大都市部で検査実施件数が伸びないことに、私自身、どこかに『目詰まり』があるのではと考えていた」としたうえで、地域の医師会などの協力で、東京の12か所を含む全国20か所に検査センターを設置するなど、迅速で確実に行われるよう対策を徹底していく考えを示しました。

また、「あわせて、現行のインフルエンザ検査と同様に迅速な結果判定が可能な『抗原検査』も有力であると考えており、まもなく実用化される段階だ」と説明し、「抗原検査」をPCR検査の前段階として活用し、さらなる検査体制の強化を図る考えを示しました。