衛隊のジブチでの活動
中断も」河野防衛相

アフリカ東部ジブチを拠点に情報収集にあたる自衛隊の哨戒機の活動をめぐり、河野防衛大臣は現地で新型コロナウイルスの感染が拡大している可能性があり、隊員に感染者が出た場合などは、活動の中断も含めて、対応策を検討していることを明らかにしました。

自衛隊は中東地域の情報収集や海賊対策にあたるため、アフリカ東部のジブチを拠点に哨戒機の部隊を運用していて、自衛官およそ170人が活動しています。

河野防衛大臣は記者会見で「ジブチで、新型コロナウイルスの感染者がかなり出ているという話もある。万が一、自衛隊に感染者が出た場合、ウイルスのまん延によって、現地の病院の受け入れが困難になることもあると思うし、周辺国に移送できないことも考えなければならない」と述べました。

そのうえで河野大臣は、状況が悪化した場合に備え、活動の中断も含めて、複数の対応策を検討していることを明らかにしました。

また、海上で情報収集にあたる護衛艦についても、補給のために寄港する際、乗組員を上陸させないなどの措置を取っているとして、感染防止に一層努める考えを示しました。