縄県の申し出 審査対象
と確認 係争処理委員会

沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設工事をめぐって、沖縄県が、農林水産大臣からの指示は違法だとして、「国地方係争処理委員会」に審査を申し出たことを受けて、委員会は申し出が審査対象になることを確認し、6月末までに結論を出すことになりました。

沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設工事をめぐって、沖縄県は、農林水産大臣が、埋め立て予定海域のサンゴの移植を許可するよう指示したことは違法な国の関与にあたるとして、国と地方の争いを調停する「国地方係争処理委員会」に審査を申し出ました。

これを受けて委員会は2日、総務省で会合を開き、沖縄県の申し出が審査の対象となることを確認し、江藤農林水産大臣に対し、答弁書を提出するよう求めることを決めました。

委員会の終了後、記者会見した富越和厚委員長は審査の対象にした理由について、「今回、農林水産大臣が行った是正指示には法的拘束力があると言われており、審査対象となる『国の関与』にあたるのは間違いない」と述べました。

委員会では今後、答弁書に対する沖縄県の反論などを踏まえて審査を行い、申し出から90日以内となる6月30日までに結論を出すことにしています。