ルーズ船から全員が下船
厚労相会見 新型ウイルス

加藤厚生労働大臣は記者会見で、新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗員について、1日、船長も含めて全員が船を下りたと発表しました。またクルーズ船内で対応にあたった厚生労働省の橋本副大臣や他の職員について、ウイルス検査を行ったところすべて陰性だったと明らかにしました。

この中で加藤大臣は、新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」について1日、最後まで船に残っていた船長以下、すべての乗員の下船が完了したと発表しました。

クルーズ船については今後、船内の消毒を行い、ドックで整備を行うということです。

一方、船内で対応にあたった橋本副大臣や自見政務官、さらに職員133人と、すでに感染が確認された1人を除く98人の検疫官について、ウイルス検査を行ったところ、すべて陰性だったと明らかにしました。

2人と職員は下船後2週間は自宅でのテレワークなどで勤務にあたるということです。

加藤大臣は「医療関係者や自衛隊、それぞれの地域で患者を受け入れてくれた地方公共団体など、本当に多くの方々のご協力をいただき、船長をはじめ、クルーの皆さんがたの献身的な努力もあった。厚生労働省を代表して改めてすべてのこうした取り組みに関わった方々に厚く御礼を申し上げたい。この間、7人の方が亡くなったことは大変遺憾であり、いろんな方の意見を聞きながら検証していきたい」と述べました。

また加藤大臣は「緊急事態宣言」を出した北海道について、特例を設けて、売り上げが減っても従業員を解雇せずに雇用調整を行う企業に対する助成金を上乗せするほか、非正規雇用の従業員に対する支援などを行っていくと述べました。

さらに学校の臨時休校に伴い子どもの居場所を確保するため、原則として保育所や学童保育を開所し、学童保育については、午前中から運営するなどして、追加で生じた費用は全額国費負担で補助を行うことや、業務に教員が携わることを促す通知をこれまでに行ったほか、学校の空き教室を活用するよう2日付けで自治体に通知をすることを明らかにしました。

加藤大臣は「いまが国内での健康被害を最小限に抑えるうえで本当に大事な時期だ。感染拡大の防止に全力を挙げて取り組んでいくため、皆さんのご協力とご理解をお願いしたい」と述べました。