リ協定 期限内に目標
提出せず議論続ける方針

地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」で、各国は今月中に温室効果ガスの新たな削減目標を国連に提出することになっていますが、小泉環境大臣は「最優先にすべきは締め切りを守るけれども中身はないということではなく、パリ協定に水を差すことがないようにしなければならない」と述べ、期限内に提出せずに議論を続ける方針を明らかにしました。

「パリ協定」は、温室効果ガスの排出量を今世紀後半に実質ゼロにすることなどを目標に掲げていて、各国は今月いっぱいまでに新たな削減目標を国連に提出することになっています。

28日の閣議の後の記者会見で、小泉大臣は「きょう最終調整している。2月が締め切りと言われるが、提出しているのは4か国だけだ。最優先にすべきは、締め切りを守るけれども中身はないということではなく、パリ協定に水を差すことがないようにしなければならない」と述べ、期限内に提出せずに議論を続ける方針を明らかにしました。

日本は当初、「2030年度までに2013年度と比べて26%削減する」という今の目標を変えず、具体策を盛り込んで提出することも検討していました。