化庁 移転先の建設遅れ
など 2021年度移転断念

2021年度中を目指していた文化庁の京都移転が、移転先の庁舎の建設の遅れなどで、翌年度以降に延期されることになり、萩生田文部科学大臣は「京都府において検討を重ねた結果であり、やむを得ない」と述べたうえで、工事終了後の速やかな移転を目指す考えを示しました。

文化庁は、2021年度末までに職員の7割にあたるおよそ250人の京都市にある府庁舎への移転を計画していますが、移転先の庁舎の建設完了などが8か月ほど遅れることになり、翌年度以降に延期されることになりました。

これについて萩生田文部科学大臣は、閣議のあとの記者会見で「今回の工期延伸については、京都府において検討を重ねた結果であり、やむをえないもので、2021年度中の移転は断念せざるをえない。文化庁は招致をしてくれた京都府や京都市の受け皿づくりを待っている状況にあるので、その結果を尊重して待ちたい」と述べました。

そのうえで、萩生田大臣は「具体的な移転時期は決まっていないが、工事が終われば速やかに移転をしたい」と述べ、工事終了後の速やかな移転を目指す考えを示しました。