SFワクチン接種 地域
拡大の検討急ぐ考え 農相

ブタの伝染病のCSF、いわゆる豚コレラのブタへのワクチン接種について、江藤農林水産大臣はまだ感染が確認されていないものの感染のリスクが高い地域でも接種ができるよう検討を急ぐ考えを示しました。

CSFをめぐっては岐阜県など12の県でブタへのワクチン接種が行われていますが、感染の要因となっている野生のイノシシの感染拡大が止まっていません。

こうしたことから、まだ感染が確認されていないものの、感染が確認されている県に隣接する栃木県、神奈川県、茨城県、千葉県、京都府、奈良県の6つの府県からもワクチン接種を行いたいという要望が出ています。

これについて江藤農林水産大臣は、閣議のあとの記者会見で、要望があった周辺の地域をカバーするだけのワクチンを今月中には確保できるという見通しを明らかにしました。

そのうえで、江藤大臣は「今は野生のイノシシで感染が確認された地域を優先しているが、隣接県の方々の不安な気持ちも分かる。専門家や自治体の意見を聞いたうえで、しかるべき判断を手続きを踏みながらやっていきたい」と述べ、ワクチン接種を行う地域を拡大する検討を急ぐ考えを示しました。