衛隊ヘリでワクチンを
イノシシに散布実験へ

豚の伝染病のCSF、いわゆる豚コレラの感染拡大を防ぐため、農林水産省は自衛隊のヘリコプターを使って空中から野生イノシシへのワクチンを散布する実証実験を行うことになりました。

農林水産省によりますと、自衛隊のヘリコプターを使ったワクチンの散布は今月28日に群馬県の畜産試験場で行われます。

実証実験はワクチンを混ぜた餌を空中からまく形で行われ、ヘリコプターの飛ぶ高さや速度によってワクチンがどの範囲まで行き渡るかなどを確認して効果的な対策を検討します。

CSFのウイルスは野生イノシシによって感染が拡大しているため、これまでも山間地などでワクチンを混ぜた餌がまかれてきました。

しかし急な斜面などに人が入ることは難しいため、広い範囲にどうワクチンを散布するかが課題になっていました。

江藤農林水産大臣は26日の記者会見で「日本の地形に適したワクチン散布の方法を確立していく」と述べ、実証実験の結果を踏まえて来月以降に本格的な空中からの散布を検討する考えを示しました。

河野防衛相「自衛隊としても協力」

河野防衛大臣は、閣議のあとの記者会見で「1度やってみて、どういう状況になるのかや、実際に散布したものをイノシシが食べるのかということも含めて確認が行われると理解している。農林水産省で効果的なものかどうか判断があると思うので、そのうえで自衛隊として検討し、しっかり協力していきたい」と述べました。