を見る会名簿の復元依頼
「ありません」菅官房長官

「桜を見る会」の招待者名簿をめぐり、菅官房長官は、会の終了後に廃棄された電子データは、内閣府が委託している大手事業者から復元できないと報告を受けており、別の専門事業者に復元を依頼することはないという考えを示しました。

総理大臣主催の「桜を見る会」の招待者名簿について、内閣府は、保存期間1年未満の文書として、会の終了後にシュレッダーで廃棄したほか、サーバーに保存していた電子データも同様に廃棄し、復元は不可能だとしています。

これについて、菅官房長官は、閣議のあとの記者会見で、「内閣府のシステムを運用している大手事業者によれば、復元は不可能だということだ。名簿の廃棄はルールに基づいて行っており、今回、急に行ったわけではない」と述べました。

そのうえで、記者団から「データ復元を専門とする第3者の事業者に復元を依頼する意向はないのか」と問われたのに対し、菅官房長官は「ありません。内閣府が委託している極めて技能の高い事業者から復元は不可能だと聞いている」と述べました。

一方、記者団が、安倍総理大臣からの推薦が1000人程度などとした根拠をただしたのに対し、菅官房長官は「総理などからの推薦と自民党関係からの推薦にミシン目を付けるのは極めて難しい。国会議員から数多く頼まれているのも事実だ」と述べ、推薦を明確に区分するのは難しいという認識を示しました。