シア疑惑で偽証の疑い
米議会が調査

アメリカのトランプ大統領のウクライナ疑惑で弾劾調査を進める議会下院が、いわゆるロシア疑惑をめぐってトランプ大統領がうその証言をした疑いでも調査していることがわかりました。

これは議会下院がトランプ大統領にさまざまな疑惑をめぐる資料の提出を求めた裁判で、18日、下院側の法律顧問が明らかにしました。

それによりますと、ロシア疑惑ではトランプ大統領の元顧問弁護士と陣営の元政治顧問の2人が偽証の罪で有罪の評決を受けていて、トランプ大統領についても「不誠実な回答をしていた可能性を示す証拠がある」としています。

そのうえでトランプ大統領がロシア疑惑を捜査するモラー特別検察官の質問状に対して書面で回答した際に、うその証言をした疑いがあると主張しました。

ただ回答のどの部分にうその疑いがあるかは明らかにしていません。

野党・民主党が主導する議会下院は、トランプ大統領が選挙目的でウクライナに不正な要求をしたとされるウクライナ疑惑で弾劾に向けた調査を進め、来月にも弾劾訴追に踏み切りたい考えで、大統領への攻撃材料を一つでも多く集めて世論の支持を取り付ける思惑もあるとみられます。

トランプ大統領 議会証言「強く検討」

アメリカのトランプ大統領のウクライナ疑惑で、弾劾調査を進める野党・民主党のペロシ下院議長がテレビのインタビューで「大統領がお望みなら、議会の委員会で真実を語ってくれてもよい」と述べたのに対し、トランプ大統領がツイッターで「よい考えだ。強く検討したい」と応じるやり取りがありました。

トランプ大統領の真意はわかっていませんが、民主党が議会下院の公聴会を重ねて攻勢を強める中、トランプ大統領として改めて対決姿勢を鮮明にして、みずからの潔白を強く主張した形です。