ンガポール 福島県産品
輸入規制 撤廃の意向

安倍総理大臣は、シンガポールのリー・シェンロン首相と訪問先のタイで会談しました。リー首相は、原発事故に伴う福島県産食品の輸入規制措置を撤廃する意向を伝え、両首脳は今後、当局間で詳細を協議していくことで合意しました。

会談は、日本時間の4日午後、およそ30分間行われました。

シンガポールのリー・シェンロン首相は、福島第一原子力発電所の事故以降続けてきた福島県産食品の輸入規制について「日本が実施してきた安全措置を考慮し、食品の輸出前検査を行うことを条件に規制を撤廃する」と伝えました。

これに対し安倍総理大臣は「規制の解除を歓迎し、感謝する」と述べ、両首脳は今後、当局間で詳細を協議していくことで合意しました。

また、両首脳は弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮や中国が軍事拠点化を進める南シナ海情勢などについても意見交換したほか、安倍総理大臣は拉致問題の早期解決に向け理解と協力を求めました。

一方、安倍総理大臣はことし9月に就任したアメリカのオブライエン大統領補佐官とも初めて会談しました。

そして、中東情勢の緊張緩和と安定化のほか、拉致問題の早期解決に向けて引き続き日米で緊密に連携していくことを確認しました。