題あっても草の根交流
促進」観光担当相が会談

赤羽国土交通大臣は、G20の観光分野の閣僚会合の開催に合わせて韓国の閣僚と個別に会談し、日韓関係の悪化による観光への影響がさらに広がらないよう両国が相互交流の促進に努めることを確認しました。

北海道で開かれていたG20の観光分野の閣僚会合は26日、自然や文化財を保護しながら観光の発展に取り組むことなどを盛り込んだ宣言を採択して閉幕しました。

議長を務めた赤羽国土交通大臣は記者団の取材に対し、閣僚会合に出席した韓国のパク・ヤンウ(朴良雨)文化体育観光部長官と27日朝、個別に会談したことを明らかにしました。

韓国との間では、関係の悪化で先月、日本を訪れる韓国人旅行者が58%減るなど、日本国内の観光への影響が広がっています。これについて赤羽大臣は「さまざな問題があっても草の根の交流は促進していくべきだという認識で一致した。

韓国側からは、民間交流の中止はあってはならないという意見も出た」と述べました。そのうえで「相互交流が少なくなることは、文化やスポーツ、国民感情だけでなく、観光業をはじめ経済面でのデメリットも大きい。何とかしなければいけないという認識で一致した」と述べて、日本と韓国の若者どうしが行き来する取り組みを行うなど、両国が相互交流の促進に努めることを確認したということです。