国人旅行者半減も
「旅行者数全体は増えた」

日韓関係が悪化する中、先月、日本を訪れた韓国人旅行者が去年の同じ月と比べてほぼ半減したことに関連し、菅官房長官は外国人旅行者全体の数は増えているとしたうえで、その数を来年4000万人に増やす目標の達成に全力を挙げる考えを示しました。

日韓関係が悪化する中、日本政府観光局によりますと、先月、日本を訪れた韓国人旅行者は30万8700人と、去年の同じ月と比べて48%の減少とほぼ半減しました。

これに関連し、菅官房長官は午前の記者会見で「韓国からの訪日者数は大幅な減となった一方、中国や欧米、東南アジアからは大幅増となっている。ことし1月から8月までの旅行者数全体は3.9%増えた。引き続き外国語による看板やアナウンスの充実など、魅力ある環境整備をしっかり行っていく」と述べました。

また外国人旅行者の数を来年4000万人に増やす目標について、「来年春に羽田空港と成田空港、那覇空港の発着枠が増え、単純計算で年間600万人分の枠が増える。政府としては幅広い国から旅行者が来るよう、積極的なキャンペーンを行っていきたい」と述べ、目標達成に向けて全力を挙げる考えを示しました。