じ引きで落選した候補の
申し立て退ける決定 相模原

ことし4月の相模原市議会議員選挙で、最後の議席をめぐって得票が同数で並び、くじ引きで落選した候補が行った審査の申し立てについて、神奈川県選挙管理委員会は申し立てを退ける決定をしました。

ことし4月の相模原市議会議員選挙の中央区選挙区では、最後の議席をめぐって新人2人の得票が3158票の同数で並び、公職選挙法の規定によってくじ引きで当落が決まりました。

落選した松浦千鶴子氏は、無効と判断された票に自分の有効票があった可能性があると主張して異議を申し立てましたが、市の選挙管理委員会が退けたため、神奈川県選挙管理委員会に審査の申し立てを行いました。

県選挙管理委員会は先月、すべての票の再点検などを行ったうえで申し立てを退ける決定をし、11日、松浦氏に裁決書を手渡しました。

裁決書では、無効票の中に「まつうらちか子」などと書かれた1文字違いの票が3票あったとしたうえで、ほかの候補の氏名とも似ているとして、「どの候補の氏名を記したのか判断し難い」としています。

松浦氏は「主張が認められず残念だ。内容は納得しがたく、有権者の思いに応えるため裁判所に提訴するための準備を進める」と話しています。