生副総理兼財務相
「経済成長 景気に目配り」

内閣改造にあたり、麻生副総理兼財務大臣は、臨時閣議のあとの記者会見で、これまでの任期を振り返り、「幼児教育と保育の無償化をはじめとした全世代型の社会保障改革や、消費税率の引き上げに伴う反動減対策などを盛り込んだ新しい令和の予算を早期に成立させることができたことは極めて大きかった」と述べました。

そのうえで、来月に迫った消費税率の引き上げについて、麻生副総理は「今まで駆け込み需要がほとんど起きていないので、基本的には、反動減はあまり大きなものは起きないだろうと思っているが、経済が成長し、景気がうまく回っていくよう、よく目配りしていきたい」と述べました。

また世界経済の見通しについて、「米中貿易戦争は短期間で話がついて、『はい、終わり』ということはなく、今後も下方リスクを常に抱えていると思っておかなければいけない。イギリスのEU=ヨーロッパ連合からの離脱をめぐって、どれほどの影響が直接的に出てくるか分からないし、中国経済で何が起きるかも考えておかなければいけないという警戒感があるのは正直なところだ」と述べました。