使い捨てプラスチックを
数年で廃止」インド首相

プラスチックごみによる環境汚染が問題となる中、インドのモディ首相は「数年のうちに使い捨てプラスチックを廃止する」と述べて、プラスチック製品の使用を禁止する方針を示しました。

インドのモディ首相は9日、首都ニューデリー近郊で開かれている国連砂漠化対処条約の締約国会議で演説しました。

この中で、「プラスチックごみは健康を害するとともに、農業にも悪影響を与える。インドは今後数年で使い捨てプラスチックを廃止する」と述べ、プラスチック製品の使用を全面的に禁止する方針を示しました。

そのうえで、「インドは、環境に優しい代替品の開発とプラスチックの回収に取り組んでいる。世界もプラスチックに別れを告げる時がきている」として、各国にもプラスチック製品の使用を規制するよう呼びかけました。

モディ首相は具体的な規制については言及しませんでしたが、地元メディアなどによりますと、インド政府は、来月2日からレジ袋やストロー、ペットボトルなど6種類の使用を全国的に禁止する方針を近く明らかにするということです。

インドは国民1人当たりのプラスチック消費量はアメリカの1割ほどですが、人口増加や経済成長によって急増すると予想されていて、プラスチックごみへの対策が大きな課題になっています。