韓航空 日本路線の運休
減便を発表 「需要減で」

韓国の大韓航空は、需要の減少に伴い、日本と韓国を結ぶ6路線を新たに運航休止などにする方針を発表し、日韓関係の悪化が影響していることが浮き彫りになりました。

大韓航空は、20日、日韓関係の悪化によって、需要が減少したことに伴い、日本と韓国を結ぶ路線を大幅に見直す方針を発表しました。

それによりますと、来月から、南部のプサン(釜山)と関西空港を結ぶ路線を運休するほか、ことし11月以降、チェジュ(済州)島と成田、関西空港を結ぶ路線も運休になるということです。

また、インチョン(仁川)と小松、鹿児島、旭川を結ぶ3路線については、来月下旬からおよそ1か月間、一時的に運航を取りやめるとしています。

さらに、インチョンと関西空港や福岡、プサンと成田などを結ぶ5路線については、一時的に減便することを明らかにしました。

大韓航空は、日本路線を縮小する一方で、東南アジアやオセアニア、中国路線の強化を図ると説明しています。

これに先立ち、大韓航空は、プサンと札幌を結ぶ路線を運休することをすでに発表していて、日韓関係の悪化が影響していることが浮き彫りとなった形です。

「こうした動きはがっかり」

日韓関係の悪化を受けて、大韓航空が関西空港と韓国の各都市とを結ぶ便の運休を発表したことについて、プサンで茶道を教えている60代の日本人の女性は「まわりには政治と民間の動きを分けて考えている人も多い。ここまでよい関係を続けていたのでこうした動きはがっかりでショックです」と話していました。

また、日本に留学中の韓国人の大学生は「関係が悪化して観光客が減ったのだから当然の対応だと思う。友人には韓国に行きたいという日本人もいるし、日本に来たいという韓国人もいる。日本に住む韓国人としては、日韓関係がよくなることを望んでいます」と話していました。