金はどう使われている?
チェックできるサイト誕生

10月の消費税率の引き上げを控え、税金の使いみちに関心が高まる中、すべての国の事業に関する予算の使いみちや成果などをインターネット上でチェックできる新たなウェブサイトが公開されました。

ウェブサイトの名は「JUDGIT!」(ジャジット)といいます。
(ホームページはこちら~NHKのサイトを離れます)

政策シンクタンクの「構想日本」や調査報道専門のNGO「ワセダクロニクル」、日本大学文理学部の尾上洋介研究室、それに「Visualizing.jp」の4者が作り、11日の公開に合わせて、記者会見しました。

サイトは、毎年、国がおよそ5000の事業を対象に効果を検証する「行政事業レビュー」で示された事業の目的や予算額の推移などをチェックできるのが特徴です。

たとえば「オリンピック」と検索すると、すべての省庁の関連事業が表示され、オリンピックと関連性が低いような事業に予算が使われていないかや、省庁間で重複した事業が行われる縦割りの弊害がないかなどがチェックできます。

これまでは、各省庁のホームページから一つ一つ該当する項目を捜し出す必要がありましたが、このサイトを使えばキーワードを入力するだけで、年度や省庁をまたいで一元的に見られるようになります。

「構想日本」の伊藤伸理事は「税金が効果的に使われているか、自分たちでチェックすることが大切です。このサイトを多くの人が使って議論するきっかけにしてもらいたいです」と話していました。