会答弁タブレット初導入
「ふだんどおり」平井大臣

ペーパーレス化が国会改革としても検討される中、衆議院内閣委員会では、タブレット端末を使った法案審議が行われ、平井IT担当大臣が、政府側としては初めてタブレット端末を使って答弁を行いました。

タブレット端末を使った審議は、衆議院内閣委員会の理事会で与党側が提案したのを受けて、与野党が協議した結果、認められました。

26日の委員会では、行政や公共サービスに関する手続きのオンライン化に向けた法案の審議が行われ、平井IT担当大臣はタブレット端末を片手に答弁に立ち、画面の資料を見ながら答えていました。

衆参両院によりますと、質疑者がタブレット端末を使うことはこれまでもありましたが、閣僚など政府側の答弁者が使用するのは初めてだということです。

質疑では、与野党双方の議員から「電話帳のような分厚い資料がなくなり、画期的な審議になった」とか「試行錯誤しながらよりよい形にすべきで、意義のある第一歩だ」と評価する意見が出される一方、「タブレット端末は視野が狭くなって質問しにくい」といった指摘も出されました。

このあと、平井大臣は記者団に対し「私は使い慣れているので、ふだんどおりに答弁できた。紙のよさとタブレット端末の便利さをうまく組み合わせればよいのではないか」と述べました。