室の継続性を政治の場
で考える時が」大島衆院議長

大島衆議院議長は東京都内で講演し、皇太子さまの即位に伴う一連の儀式が終わったあと、安定的な皇位継承の確保などの課題について、議論する必要があるという考えを示しました。

この中で大島衆議院議長は、皇位継承に関連して「いよいよ、皇室の継続性を政治の場で考えていかなければならない時が近づいている」と指摘しました。

そのうえで、ことし11月にかけて行われる皇太子さまの即位に伴う儀式が終わったあと、安定的な皇位継承の確保などの課題について、政府と国会で議論する必要があるという考えを示しました。

また大島議長は、このところ政党の離合集散が相次いでいることを受け、「政党の存在意義が薄れていってしまうのではないか。その根底に政党交付金制度があるなら、与野党で議論して見直してほしい」と述べました。

菅官房長官「慎重な手続き必要」

これについて菅官房長官は午後の記者会見で、「安定的皇位の継承を維持することは国家の基本に関わる極めて重要な問題だと考えている」と述べました。

そのうえで菅官房長官は「女性皇族の婚姻等による皇族数の減少等にかかる問題はさまざまな考え方・意見があり、国民のコンセンサスを得るためには十分な分析・検討と慎重な手続きが必要だ。いずれにしろ衆参両院の委員会で可決された付帯決議の趣旨を尊重し、しっかり対応していきたい」と述べました。