度”発言の道路整備
野党が国交省からヒアリング

塚田国土交通副大臣が、安倍総理大臣と麻生副総理兼財務大臣の意向を「忖度(そんたく)した」と発言した道路整備をめぐって、野党側は、国会内で国土交通省からヒアリングを行い、今年度の国の予算で調査費が計上された経緯などをただしました。

塚田国土交通副大臣は今月1日、山口県下関市と北九州市を結ぶ道路の整備をめぐって、下関市と福岡県が安倍総理大臣と麻生副総理の地元であることに言及したうえで、「総理や副総理が言えないから、私が忖度した」と発言し、その後、撤回しました。

これを受けて、立憲民主党など野党側は4日、国会内で国土交通省の担当者などを呼んでヒアリングを行いました。

この中で、出席した議員は、道路整備に向けて今年度の国の予算で調査費が計上された経緯などをただしました。

これに対し担当者は「自治体の調査や地域の要望を踏まえ、調査に高度な技術力が必要だということで、今年度から国直轄での調査に着手することにした」などと説明しました。

また、塚田副大臣が去年12月20日に自民党の吉田参議院幹事長から、道路整備に関する要望を受けたとしていることについて、担当者が「道路局長と担当課長が同席していたようだが、改めて確認する」と説明したのに対し、野党側は、当時のやり取りが記された資料の提出を求めました。

さらに野党側からは、塚田副大臣の発言について「虚偽の事実を信じ込ませて選挙をするのは、公職選挙法違反ではないか」とか、「早急に副大臣を辞めるべきだ」といった指摘が出されました。