か月の工事中止に応じ
られないか”「はい」防衛相

沖縄県の玉城知事が普天間基地の移設工事を中止して協議に応じるよう安倍総理大臣に求めたことについて、岩屋防衛大臣は、話し合いは続けるものの工事の中止には応じられない考えを示したうえで、新たな区域の埋め立て工事を予定どおり今月25日にも始める考えを示しました。

沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、今月19日、安倍総理大臣と会談した沖縄県の玉城知事は、工事を1か月程度中止して協議に応じるよう要請していました。

これについて、岩屋防衛大臣は閣議のあと記者団に対し、「沖縄の気持ちも受け止めなければいけないが、移設問題が再び漂流すると普天間基地の固定化にしかならない。その事態は断じて避けなければならず、話し合いを続けながら事業は進めさせてほしい」と述べました。

そのうえで、記者団が「1か月の工事中止には応じられないのか」と質問したのに対し、「はい」と述べたうえで、新たな区域での埋め立て工事について「気象状況などを勘案したうえで、準備が整い次第、始めさせてほしい」と述べ、予定どおり今月25日にも始める考えを示しました。

また、沖縄県が、埋め立て承認の撤回の効力を一時的に停止した国土交通大臣の決定の取り消しを求める訴えを、午後にも裁判所に起こすことについて、「そういう展開になるんだとしたら、大変残念なことだ」と述べました。