波環境調査など年度を
越えたら説明できる」防衛相

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備をめぐって、岩屋防衛大臣は、電波や地質の調査が今月中に終了するのを踏まえ、来月にも候補地の秋田市と山口県萩市などに説明し、配備への理解を得たいという考えを示しました。

政府が北朝鮮の弾道ミサイル対策として秋田市と山口県萩市の自衛隊の演習場に1基ずつ配備する方針の新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」をめぐっては、地元の住民らから、レーダーの電波による健康への影響などを懸念する声が出ています。

これについて、岩屋防衛大臣は参議院予算委員会で、「現在、人体や周辺環境への影響も含めた電波環境調査や地質調査をやっている。候補地の知事や市長などの意見や要望をしっかりと受け止め、ご理解を得られるよう、丁寧に誠心誠意、対応していきたい」と述べました。

そのうえで、「調査結果は精査をしたうえで、年度を越えたら説明できると思っている」と述べ、調査が今月中に終了するのを踏まえ、来月にも地元自治体などに説明し、配備への理解を得たいという考えを示しました。

また、「知事や市長の指摘を踏まえ、保安距離や緩衝地帯の確保、周辺の地下水に影響を与えないための設備整備、警備体制の強化などにしっかりと応えていきたい」と述べました。