波照射し調査をと要望
あり対応を検討」官房長官

政府が配備を目指す新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」をめぐって、菅官房長官は午後の記者会見で、配備候補地の住民からの要望を踏まえ、実際にレーダーの電波を使った健康や環境などへの影響の調査を検討する考えを示しました。

政府は、新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」を秋田市と山口県萩市にある自衛隊の演習場に配備することを目指していますが、地元住民からはシステムで使用するレーダーの電波による健康への影響などについて懸念が出ています。

これについて、菅官房長官は午後の記者会見で、「地元の皆様がたから『実際に電波を照射して調査を実施してほしい』という要望があり、対応を検討している」と述べ、実際にレーダーの電波を使った健康や環境などへの影響の調査を検討する考えを示しました。

そのうえで、菅官房長官は「配備にあたっては、地元の皆様のご理解をいただくことが大前提だ。防衛省において『イージス・アショア』のレーダーが使用する電波の安全性について地元の皆様にご理解をいただけるように丁寧に説明を行っていきたい」と述べました。

防衛省は現在、秋田市と山口県萩市で、電波を実際に使用しないコンピューターを使った想定実験を通じて、影響を調べる「電波環境調査」などを実施しています。