能確認に費用が生じる
可能性」岩屋防衛相

地上配備型の迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」をめぐり、岩屋防衛大臣は取得価格のみで2基で2400億円余りと見積もられているものの、アメリカに実射実験のための施設を建設することになれば、追加の費用負担が生じる可能性があるという認識を示しました。

政府が、北朝鮮の弾道ミサイル対策として、秋田市と山口県萩市に配備する方針の、新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」は取得価格のみで2基・2400億円余りと見積もられており、要員の訓練費などを加えるとさらに費用が膨らむとみられることから、野党側は批判を強めています。

これについて、岩屋防衛大臣は衆議院安全保障委員会で、「導入するイージス・アショアは現在アメリカで開発中だが、企業の技術的な信頼度は高く、順調に進んでいると承知している」と述べました。

一方、立憲民主党の本多平直議員は「アメリカでの迎撃ミサイル実射実験の施設建設に費用負担を求められているのか」と質問しました。

これに対し、岩屋大臣は「もし性能確認のため、一定の費用が生じる可能性がある場合は、全体コストをできるだけ縮減するよう交渉していきたい」と述べ、アメリカに実射実験のための施設を建設することになれば、追加の費用負担が生じる可能性があるという認識を示しました。