員に暴言の明石市長
市議会が辞職に同意

道路工事の用地買収が進んでいないとして担当職員に暴言を浴びせた兵庫県明石市の泉房穂市長の辞職が2日、市議会で認められました。これにより、明石市長選挙は当初、予定されていた4月から日程が早まり、3月下旬までに行われることになりました。

明石市の泉市長はおととし6月、国道の拡幅工事に伴う用地買収が進んでいないとして、担当の幹部職員に暴言を浴びせたことが明らかになり、1日、「断じて許されない行為だった」として市議会の議長あてに辞職願を提出しました。

これを受けて2日開かれた臨時の市議会では、全会一致で辞職願への同意が認められ、2日付けでの辞職が決まりました。

泉市長の任期はもともと、ことし4月30日までで、次の市長選挙は4月の統一地方選挙に合わせて行われる予定でした。

しかし、辞職によって日程が早まることになり、市によりますと3日から50日以内、3月下旬までに行われることになりました。

泉市長は次の市長選挙に立候補するかどうか明言を避けていますが、仮に立候補して当選した場合、公職選挙法の規定によりもともとの任期が適用されるため、統一地方選挙に合わせて4月に再び選挙が行われることになります。