国会の憲法審査会が開かれていないことについて、自民党の下村憲法改正推進本部長が「議論さえしないのであれば、職場放棄ではないか」と述べ、野党側をけん制したことについて、公明党の山口代表は、かえって議論が進まない状況を作りかねない発言だとして、懸念を示しました。

自民党の下村憲法改正推進本部長は、今の国会で憲法審査会が開かれていないことについて「議論さえしないのであれば、国会議員として職場放棄ではないか」と述べ、野党側をけん制しました。

これについて、公明党の山口代表は記者会見で、「よろしくない発言だ。下村氏は、どうすれば与野党の議論が進むか調整する役割があるのに、相手を非難して、かえって議論が進まないような状況を作ってしまうのではないかと懸念すら覚える」と述べました。

そのうえで山口代表は「みんなが議論できる土俵を早く整えてほしい」と述べ、憲法審査会の早期開催に向けて努力すべきだという考えを示しました。