立民 岡田幹事長 候補者調整応じない姿勢に疑問

次の衆議院選挙に向けた野党間の候補者調整をめぐり、立憲民主党の岡田幹事長は、国民民主党が応じられないとしていることに疑問を呈し、各党と調整に取り組む考えを強調しました。

次の衆議院選挙をめぐり、立憲民主党の泉代表は先週、従来の方針を転換して野党各党と候補者調整を行う考えを示しましたが、国民民主党の玉木代表は、立憲民主党が共産党との調整を否定していないとして、応じられないという考えを示しています。

これについて、立憲民主党の岡田幹事長は記者会見で「なぜ玉木氏はかたくなに立憲民主党を排除しようとするのか分からない。お互いに候補者がバッティングしていいと、国民民主党が本気で考えているとは思えない」と疑問を呈しました。

その上で「労働組合の中央組織・連合も立憲民主党と国民民主党の候補者の一本化を後押しする方向性を出している。れいわ新選組や社民党もあり、各党に働きかけをしていきたい」と強調しました。

一方で、日本維新の会については「基本的な考え方が違い、維新の会も今のところそういう気はないと言っている。なかなか調整が難しいことは事実だ」と述べました。

国民 玉木代表「当初の方針貫いた方がいいのでは」

国民民主党の玉木代表は記者会見で「ただ選挙に勝つとか、自民党をとにかく1議席でも減らすために、政策を全部置いて1つにまとめていくことは、国家・国益のためにならない。共産党が『自衛隊は憲法違反であり、なくせ』と言っていることは全く容認できず、そういう政治勢力と一緒にやっても、必ずどこかで矛盾が出てきて舌をかんでしまう。立憲民主党も泉代表の当初の方針を貫いた方がいいのではないか。結局、より現実的だとされる日本維新の会やわが党が伸びていくことになると思う」と述べました。


共産 小池書記局長 “一方的な候補者調整 受け入れられない”

共産党の小池書記局長は記者会見で「岸田政権の暴走を止めて暮らしを守り、改憲を食い止めていくためには市民と野党の共闘の発展が必要であるという立場に変わりはない。私たちから門戸を閉ざすつもりは全くない。ただ、共産党に『一方的に候補者を降ろしてくれ』ということは、到底受け入れることはできず、きちんと話し合いをしていきたい」と述べました。