牛歩戦術に壇上で叫んだれいわ新選組の山本代表らを厳重注意

参議院本会議での新年度予算案の採決の際、れいわ新選組の山本代表らが不規則発言などを行ったことについて、参議院議院運営委員会の石井委員長は、山本氏らを呼び、院の秩序を乱す行為だとして厳重注意しました。

れいわ新選組の山本太郎代表と木村英子議員は、3月28日の参議院本会議で新年度予算案の採決の際に、ゆっくり歩くなどして時間を稼ぐ「牛歩戦術」をしたうえで、最終的に投票に応じず、山本氏が壇上で「『売国棄民予算』に反対だ」と叫ぶなどしました。

これについて、参議院議院運営委員会の石井委員長は30日午後、山本氏と木村氏を呼び、院の秩序を乱す行為だとして厳重注意しました。

また、重い障害があり、壇上で「人手不足で介助してくれる人がいない」と発言した木村氏が、改めて「困っている障害者や高齢者が大勢いる」と訴えたのに対し、石井委員長は「参議院としても受け止めたいので、今後はルールにのっとって相談してほしい」と伝えました。

このあと、山本氏は取材に対し「委員長からのことばは受け止めさせていただく。一方で30年間不況が続いても人々を救わない予算で、軍拡が広がりアジアの不安定を強めてしまうことに対し、やれることを最後まで最大限やる」と述べました。