空自とインド空軍 国内初の共同訓練へ “連携強化を”

航空自衛隊とインド空軍が来週、国内で初めて共同訓練を行うのを前にそれぞれの指揮官が会見し、訓練を通じて連携を強化していく考えを示しました。

航空自衛隊とインド空軍は、今月16日から26日にかけて日本国内では初めてとなる共同訓練を行う予定で、10日午後、インド空軍のスホイ30戦闘機4機などが茨城県の百里基地に次々と到着しました。

このあと基地では、航空自衛隊第7航空団の石村尚久司令とインド空軍で今回の訓練の指揮官を務めるロヒト・カピール大佐が会見を行いました。

この中で石村司令は「訓練を契機として、2国間の関係を一層深化できると期待している」と述べました。

また、カピール大佐は「長年の友好関係と防衛協力を強化し、両国の戦略的関係を深める新たなステップになる」と述べ、連携を強化していく考えを示しました。

日本とインド、それにアメリカとオーストラリアを加えた4か国は、海洋進出の動きを強める中国を念頭に「クアッド」と呼ばれる枠組みで安全保障などさまざまな分野での連携を進めています。

自衛隊が国内で他国の戦闘機と共同訓練を行うのはアメリカとオーストラリア、イギリス、ドイツに続いて5か国目で、航空自衛隊は「戦術技量の向上や相互理解の促進などを図る」としています。