次安倍改造内閣
閣僚名簿を発表

安倍総理大臣は内閣改造を行い、第4次安倍改造内閣の19人の閣僚の陣容を決め、菅官房長官が閣僚名簿を発表しました。改造内閣は、皇居での認証式を経て、夕方、正式に発足します。

安倍総理大臣は2日午前、総理大臣官邸で閣議を開き、閣僚の辞表を取りまとめたあと、公明党の山口代表と会談したうえで組閣本部を設置し、内閣改造を行いました。

そして菅官房長官が第4次安倍改造内閣の閣僚名簿を発表しました。

それによりますと、
副総理兼財務大臣に麻生太郎氏が留任。麻生氏は、金融担当大臣も兼務します。
総務大臣に石田真敏氏。
法務大臣に、先の総裁選挙で石破元幹事長を支持した自民党石破派で当選3回の山下貴司氏。
外務大臣に河野太郎氏が留任。
文部科学大臣に柴山昌彦氏。
厚生労働大臣に根本匠氏。根本氏は、働き方改革担当大臣を兼務します。
農林水産大臣に吉川貴盛氏。
経済産業大臣に世耕弘成氏が留任。世耕氏は、ロシア経済分野協力担当大臣を引き続き兼務します。
国土交通大臣に公明党の石井啓一氏が留任。
環境大臣に原田義昭氏。
防衛大臣に岩屋毅氏。
官房長官に菅義偉氏が留任。菅氏は、拉致問題担当大臣を兼務します。
復興大臣に渡辺博道氏。
国家公安委員長に山本順三氏。山本氏は、防災担当大臣を兼務します。
一億総活躍担当大臣に宮腰光寛氏。宮腰氏は沖縄・北方担当大臣と行政改革担当大臣を兼務します。
IT担当大臣に平井卓也氏。科学技術担当大臣も兼務します。
経済再生担当大臣に茂木敏充氏が留任。茂木氏は、新設の全世代型社会保障改革担当大臣を兼務します。
地方創生担当大臣に参議院議員の片山さつき氏。片山氏は、女性活躍担当大臣を兼務します。
オリンピック・パラリンピック担当大臣に桜田義孝氏。

安倍内閣としては最も多い12人が初入閣です。

さらに、衆議院の官房副長官の西村康稔氏、参議院の官房副長官の野上浩太郎氏、事務の官房副長官の杉田和博氏はいずれも留任しました。

改造内閣は皇居での認証式を経て、夕方、正式に発足します。安倍総理大臣は2日夜、記者会見し、閣僚人事の狙いなどを明らかにすることにしています。そのあと改造内閣の初閣議が開かれる予定です。

初入閣は12人

第4次安倍改造内閣の閣僚は、初入閣が12人、再入閣が1人、留任が6人でした。

去年8月に発足した第3次安倍第3次改造内閣では初入閣は6人でしたが、今回は倍にあたる12人で、安倍内閣としては最も多くなりました。

初入閣の12人のうち、衆議院で当選5回以上、参議院で当選3回以上で閣僚経験が無い、いわゆる「閣僚待機組」と呼ばれる議員からの起用は10人となっています。ただ、自民党内に「閣僚待機組」の議員はさらに60人余りいます。

最高齢 麻生太郎氏は78歳

安倍総理大臣と19人の閣僚の平均年齢は63.4歳で、去年8月に発足した第3次安倍第3次改造内閣の61.6歳より1.8歳高くなりました。

最高齢は麻生太郎氏で78歳、最年少は柴山昌彦氏で52歳です。

安倍総理大臣と19人の閣僚を年代別にみますと、70代が2人、60代が13人、50代が5人となっていて、40代以下はいません。

当選回数

衆議院議員の各閣僚を当選回数別にみますと、最も多いのは、麻生太郎氏の13回。最も少ないのは山下貴司氏の3回です。

このほか、当選9回が2人、8回が6人、7回が4人、6回が2人となっています。

派閥・政党

自民党の派閥別に見ますと、麻生派が最も多く4人、次いで細田派、岸田派、二階派がそれぞれ3人、竹下派が2人、石破派が1人、無派閥が2人となっています。石原派からの入閣はありませんでした。連立を組む公明党からは石井啓一国土交通大臣が留任しました。

参議院から3人

参議院からの入閣は、世耕弘成氏、山本順三氏、片山さつき氏の3人で、改造前より1人減りました。

女性は1人

女性の入閣は片山さつき氏の1人です。安倍内閣では、これまで女性閣僚を2人以上起用してきましたが、今回は1人にとどまりました。