自民 薗浦健太郎衆院議員に任意の事情聴取要請 東京地検特捜部

自民党の薗浦健太郎衆議院議員が代表を務める政治団体などの収支報告書に、複数の政治資金パーティーの収入およそ4000万円が記載されていない疑いが指摘されている問題で、東京地検特捜部が薗浦議員側に本人の任意の事情聴取を要請したことが関係者への取材で分かりました。特捜部は、収支報告書が作成されるまでの経緯について薗浦氏本人にも説明を求める必要があると判断したものとみられます。

この問題は、自民党の薗浦健太郎衆議院議員が代表を務める政治団体などの政治資金収支報告書に、複数の政治資金パーティーの収入あわせておよそ4000万円が記載されていない疑いが指摘されているものです。

関係者によりますと、団体の会計責任者を務めていた公設第1秘書は、東京地検特捜部の任意の事情聴取に対し、これらの収入を記載しなかったことを認めた上で、「報告書に収入を記載しないことは事前に薗浦議員にも報告した」などと説明しているということです。

この問題で、特捜部が、薗浦議員側に本人の任意の事情聴取を要請したことが関係者への取材で分かりました。

▽収支報告書が作成されるまでの経緯や▽不記載について秘書から報告を受けていたかどうかなどについて、薗浦氏本人にも説明を求める必要があると判断したものとみられます。


薗浦氏は先月30日、報道陣の取材に対し、「ずさんな処理だった」と謝罪した上で、「いわゆる過少申告という認識は私にはなかったし、指示をしたこともない」などと述べ、不正への関与を否定しています。