8月9日「長崎原爆の日」平和祈念式典で制服の警察官配置

安倍元総理大臣が銃撃されて死亡した事件を受けて、長崎県警察本部は8月9日の長崎原爆の日に行われる平和祈念式典での警備について、要人が集まる大型テントの中に私服の警察官に加えて制服の警察官も配置する方針を決めました。いわゆる「見せる警備」を重視することで犯罪の抑止効果を高める狙いがあります。

毎年、8月9日の長崎原爆の日に行われる平和祈念式典には、日本の総理大臣をはじめ国内外から要人が出席し、平和祈念像の前に大型テントが設置されます。

長崎県警察本部は、安倍元総理大臣が銃撃されて死亡した事件を受けて警備計画の再検討を続けてきましたが、その結果、大型テントの中に私服の警察官に加えて制服の警察官も配置する方針を決めました。

関係者によりますと平和祈念式典の警備では、例年、ものものしい雰囲気を抑えるため、テントの中には私服の警察官だけを配置してきましたが、今回、初めて制服の警察官も配置し、いわゆる「見せる警備」を重視することで犯罪の抑止効果を高める狙いがあるということです。

警察庁は、事件を受けて警備態勢が十分だったかなど当時の対応について検証を進めていて、全国の警察に対して要人の警備を強化するよう指示しています。