リニア中央新幹線 仮称「神奈川県駅」の工事現場 報道に初公開

リニア中央新幹線の相模原市に設置される新たな駅の工事現場が、30日初めて報道陣に公開されました。

リニア中央新幹線は、品川 名古屋間の開業を目指して工事が進められていて、30日は相模原市に設置される予定の新たな駅の工事現場が初めて報道陣に公開されました。

仮称「神奈川県駅」とされる新たな駅は、地下に設置予定で、最も深いところで地下30メートル、駅舎の大きさは全長およそ680メートルとなる見通しです。

これまでに地下17メートルまで掘削され、JR東海の担当者は今後の工事に備え、鉄骨を組み立てて土壌を支えていることや、掘削が終わった斜面にはコンクリートを吹きつけて崩れないようにしていることなどを説明していました。

「神奈川県駅」は来年3月には掘削工事が終わり、本体工事が始まる予定だということです。

JR東海中央新幹線建設部の吉川太郎担当課長は「地域の協力があってここまで工事は順調に進んでいます。今後も工事の安全と環境の保全、それに地域との連携を大切にしながら確実に進めていきたいです」と話していました。

リニア中央新幹線をめぐっては、静岡県が水資源への影響の懸念から着工を認めておらず、当初目指していた2027年の開業は難しい状況になっています。