秋葉国家安全保障局長 米大統領補佐官と会談 緊密な連携確認

5月下旬にアメリカのバイデン大統領が日本を訪れるのを前に、秋葉国家安全保障局長は3日、サリバン大統領補佐官と首都ワシントンで会談し、安全保障環境が厳しさを増すインド太平洋地域での対応やウクライナ情勢で緊密に連携していくことを確認しました。

5月下旬にアメリカのバイデン大統領が日本を訪問するのを前に、首都ワシントンを訪れている秋葉国家安全保障局長は3日、ホワイトハウスで安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官と会談しました。

この中で両氏は、中国や北朝鮮を含むインド太平洋地域で安全保障環境が厳しさを増していることを受けて、日米同盟の抑止力や対処力の一層の強化や、日米両国にオーストラリアとインドを加えた4か国でつくる「クアッド」の枠組みなどによって「自由で開かれたインド太平洋」を維持・強化していくことについて意見を交わしたとしています。

そしてロシアによるウクライナへの軍事侵攻について「力による一方的な現状変更は国際秩序に対する深刻な挑戦であり断じて容認できない」として、他の地域でも同じことが起きることを許してはいけないという考えを確認しました。

また、サリバン大統領補佐官はウクライナ情勢をめぐる日本の対応を高く評価し、両氏は引き続き日米両国およびG7=主要7か国などの国際社会と連携して対応にあたっていく方針で一致したとしています。

このあと秋葉局長はブリンケン国務長官を表敬訪問して、中国や北朝鮮、それにウクライナ情勢について意見交換や情報共有を行い、日米両国や日米韓3か国で緊密に連携していくことを確認したとしています。