「キャリア官僚」採用試験申し込み者数 6年ぶりに増加

国家公務員の「総合職」の今年度の採用試験への申し込み者数は1万5330人で、前の年度より7%余り増加し、6年ぶりに増加に転じました。また、女性の申し込み者数は2年連続で4割を超え過去最高となりました。

人事院は、いわゆる「キャリア官僚」となる国家公務員の「総合職」の来年春の採用に向けた試験の申し込み状況を公表しました。

それによりますと、申し込み者数は1万5330人で、前の年度から1020人、率にして7.1%増えました。

申し込み者数は平成29年度から減少を続けていましたが、6年ぶりに増加に転じました。

このうち、女性の申し込み者数は500人余り増えて6316人となり、全体に占める割合は41.2%と、2年連続で4割を超え過去最高となりました。

また、デジタル関連の政策を担う人材を確保するため、今回から設けられた「デジタル」の区分には、207人が申し込みました。

人事院は「コロナ禍で経済の先行きが不透明な状況が続く中、公務員を志向する学生が増えていることも影響しているのではないか」としています。

国家公務員の「総合職」の採用試験は、今月24日に1次試験が行われ、最終合格者の発表は6月20日の予定です。